こんにちは。Star Brain 教育研究所の平田です。
わたしはStar Brain Academyを卒業後、4年間の大学生活を終え、現在大学院生をやっております。
みなさんは夏休みも終わり、二学期に突入し、そろそろ文化祭がある学校も多いと思います。また、受験生もそろそろ焦りが見え隠れしてくる頃だと思います。
「秋」といえば「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」…ということで、今回は「芸術の秋」にちなんで記事を書いていきたいと思います。
それでは始めましょう!
「一流の人の趣味の多くは絵画やクラシックの鑑賞」
こんな言葉を聞いたことはありませんか…??
昔、このような言葉を聞いた時に、
「絵画?興味ないわ。遠足の日になんで雨降って博物館見学なんだよ。」
「クラシック?つまんない、つまんない。」
「プロ野球みてた方が100倍楽しいし、自分にとって大事。」
このように思っていました。
(今でも「プロ野球」が自分の生活リズムの中心にあることは事実かもしれません…)
しかし、なぜそのような言葉が生まれたのか、徐々にわかってきた気がします(自分が一流になってきたと言いたいわけではありませんよ!)。
「古典が残ってきたのには理由がある!」
1. 古典にあるもの
絵画やクラシックなどの古典は長い年月を経て、現在の私たちの目の前に存在しています。これが意味しているのは、「古典には現在まで伝わる価値がある」ということだと考えています。
そしてその価値は、当時の価値観を多分に含んでおり、宗教的観念や世界観を表していることが非常に多くあります。
それらの観念と古典の表現との間にある関係性がわかった時、「お〜すごい」と感じるのではないかと思います。
つまり、それらの背景知識や状況を解説してもらったり、理解しようとした時に、古典の素晴らしさがわかると思います。
2. 私たちの人生・将来への手がかり
「古典すごい〜」と思っただけでは自己満足にしか過ぎません。
「その世界観から導かれるものを、どのように自分に取り込み、表現するか」
ここに自分の独創性が出てくると思います。
その古典を観て聴いて、背景にある思想はどのようなものか、自分はどう思うか、どのような気づきを得られたか。その感想は十人十色。
そこに一流の人は惹かれ、ビジネスチャンスを見出したり、自分のやりたいことや原点を確かめたりするのではないでしょうか。
3. 自分の国を知る
古典といってもたくさんありますが、どこから手をつければわからないと思います。
一つは「超」有名と呼ばれるものをとりあえず観てみることだと思います。最初は「有名だから、資料集とかに載ってるからとりあえず観とこー」くらいの気持ちでいいと思います。
そしてもう一つは、私たちが住む「日本」にまつわるものです。
自分は研究の対象地域が海外ということもありますが、海外に出るときには、必ず日本のことを知っておく必要があります。これは一生日本で生活する人にとっても必要なことです。
「源氏物語って何それ?美味しいの?」
「神社と寺って違うのー?知らなかったー」
さすがにこのような状態ではまずいです。
日本の文化を知ること、古典の裏側にある世界観を知ることで、自分たちの中にあるアイデンティティに何か影響を与えてくれるはずです。それによって、何かみなさんの中にあるもやもやが取り除かれたり、新たな好奇心の行き場が見つかったりすると思います。
このように今回は「芸術の秋」にちなんで、記事を書いてみました。
わたしが住む京都には多くの寺院があり、様々な文化的遺産が残っています。そしてそれが街全体に息づいています。
一見関係がないような二つの事象も、「ある世界観」というレンズを通してみてみると、繋がっていることが京都には多くあります。
芸術・古典がもつ役割というものを再認識することが多くあり、みなさんにも共有しておきたいと思いました。
次回もお楽しみに!