ここでは、チームのことやチームビルディングをどのようにやっていくのかを事例を通して紹介していきます。

s_チームの時代がやってきた

21世紀はチームの時代です。

大組織の代表でグローバル企業の日系のトヨタ自動車、外資系のGE(ゼネラルエレクトロニック)は、組織の成長のために「チーム」というコンセプトを重視した取り組みをすでに実践しています。

でも、何故チームに注目されるようになったのでしょうか?
ここからお話ししていきたいと思います。
チームが注目されるようになったのは時代の流れと社会の要請に注目すると理解できます。そこで、物に着目して大きく区切って捉えていきます。

戦後、物不足により大量生産を求められた時代(高度成長時代)では人材を一律の型にはめて育成していきました。そのため、自立型の人材が求められるわけではなかったので、組織に依存する意識が大きくなり、組織偏重の時代となっていました。

ところが、時代は変化し物余りになっていき企業の競争が激化していくと、大量生産から多種少量生産が求められました。多種少量生産の時代では新しいことを生み出し企業の差別化をしていく時代になっていきました。この時代には平均的な労働力を提供する時代から個人の能力や特性を最大限発揮することを求められました。

そのため、個人のパフォーマンスを問う成果主義を採用するする企業が多くなり、個人偏重の時代になっていきました。
成果主義を採用した狙いは、各人の自立性や独自性の発揮でした。

しかし、組織偏重の時代を経た日本では受け身の社員が多くいましたので、成果主義を導入してもうまくいきませんでした。なぜなら、社員に個人として成果やパフォーマンスを厳しくせまる企業が多くなった結果、個人に課せられた仕事をいかにこなすかしか考えずに、組織の成果が上がることに目を向ける社員が少なくなってしまったからです。

有名な会社では富士通やソニーが良く言われてました。

このため、個人としていかに評価されるかだけに注力し、自立性や独自性から離れた意識が醸成されてしまうことに悩む企業が多くなりました。
そのようなことに気づいた企業は、個人の力を向上するだけでなく、組織として発展していくためにも、「チーム」という単位での発展に目を配るようになりました。
企業も組織偏重から個人偏重からチーム偏重へとなったのです。

つまり21世紀は、組織をチームの集合体としてとらえ、チームを機能させることにより組織を機能させる時代になっているといえます。

このように今では、多くの企業が、「チーム」をつくるというコンセプトに目を向け始めているのです。組織として生き残っていく、また発展していくためには、いままで以上にチームの運営能力が問われる時代がやってきているのです。

今回のポイント
・21世紀はチームの時代
・組織偏重、個人偏重はもう古い
・これから生き残り、発展していくためにはチームの運営能力が重要